引用:アマゾン
熱血経営論とは一線を画す「水の経営論」
ライフネット生命社長の出口治明氏が書いたこの著書は、なかなかに特徴的だ。
仕事は6勝4敗でいいというタイトルからもわかる通り「何が何でも勝利しろ!」という熱い経営理論とは一線を画す。
出口治明氏の考え方は競争主義の権化のようなものとは対照的だ。
相手しているのはライバルではなくむしろ「自分」。
自分を制してより高みに登りつめるための悟りの書に思えた。
著者経歴
出口 治明(でぐち はるあき、Haruaki deguchi、1948年4月18日 – )は、日本の実業家である。三重県生まれ。ライフネット生命保険株式会社 創業者。
引用:wikipedia
ライフネット社長が書いた行動原則50
大企業の社長が書いた50の行動原則というだけで価値を感じる。
やはり現実の成功者が説く話というのは一定の説得力を持っているからだ。
この本でも同様で、本書を読みすすめていくと役に立つ至言がいたるところに見つかった。
しかも他のビジネス本には載っていない、一風変わった言葉ばかりが並ぶ。
「こういう考え方があったのか」と目から鱗
「仕事が楽しいなどと真に受けない」という新入社員向けの言葉や、
「上司の指示を3つのポイントで点検する」などというサラッと「上司を信用するな」という意見が入っていたり、非常にタメになるノウハウが目白押しだ。
私が「面白いな」と思ったのは、無能な上司や根性論の上司がなぜ大きな顔をしているのか、それを知りたければ「1940年体制」という高度経済期の本を読めとオススメしていること。
実はそういう上司というのは、今の時代に順応していない過去の遺物なんだよと隠された毒を吐いていることにニヤリとした。
もちろんビジネスの上でもタメになるノウハウが目白押しで、
「知りたい情報があれば発信する」
「情報収集を仕組み化する」
「説得には論理的根拠に共感をプラスする」
「リーダーの3つの力」
などが特に秀逸で勉強をさせてもらった。
実は私がこの書評ブログを立ち上げたのも、ビジネスのノウハウについてもっと情報収集したいと思ったからだ。
「知りたい情報があれば発信する」という方法を早速盗ませてもらった。
ライフネット社長の出口治明氏のマインドを学ぶならこれ
出口治明氏が長年をかけて磨いてきたマインドと仕事術を学ぶなら圧倒的にこの本が良い。
なにしろすべて箇条書きで書いてあるので、無駄がない。
つまり要点ばかりが50ポイントも詰まっているということ。
一流ビジネスマンの頭の中を覗きたいなら、この本の知識を仕入れるべきだろう。
この本から何が得られるのか?
ライフネット社長出口治明氏の考え方・仕事術を学べる
この本の欠点
自伝ではないので、出口治明氏の軌跡を追うのにはむかない。
箇条書き形式なのでストーリーとしては覚えられない
書評まとめ
ライフネット社長の出口治明氏の考え方を知りたいならこれ。
熱血的なビジネス思考が合わない人には、ぜひこの本がオススメ。
評価
そこそこ
最後まで読んでくれてありがとう。あなたが好きです。