【満足】隠れた「社会のツボ」を押して成功を掴む:<急に売れ始めるにはワケがある>

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引用:アマゾン

些細な出来事で、世界が変わる。

愛するあなたへ。

「選択と集中」という言葉をご存知だろうか?

マルコム・グラッドウィル氏の<急に売れ始めるにはワケがある>は、まさしくその「選択と集中」の効果を書いた本だ。

しかし、ただ何となく「選択と集中」をしようと啓発するだけの本ではない。

どういうポイントに力を注げば最大限の変化を与えられるかを研究した内容なのだ。

例えばあなたに売り出したい商品がある場合、どういう層に働きかけ、どういう風に告知すればば広く認知されて売れ始めるかが書かれている。

正しい”点”に、正しい”方法”で力を注げば世界を変える事ができるのだ。

ツボを押せば全身に効果が広がるように、とある一点を見つけて資源を集中的に投入すればあなたは大成功を収められる。

この<急に売れ始めるにはワケがある>は、あなたの望むものを大ヒットさせるために「何に焦点を当てればいいか?」を専門的な研究をもとに示唆する内容だ。

著者の経歴

マルコム・グラッドウェル。1963年イギリス生まれ。カナダ・トロント大学トリニティカレッジ卒。『ワシントン・ポスト』紙のビジネス、サイエンス担当記者を経て、現在は雑誌 『ニューヨーカー』のスタッフライターとして活躍中。これまでの著書はいずれも世界で200万部超の大ベストセラーになっている。いま世界でもっとも人気 のあるコラムニスト

引用:amazon

著者はマルコム・グラッドウェルといい、世界的大ヒット作を持つ著者だ。

またその事実が、この<急に売れ始めるにはワケがある>に書いてある「大ヒットさせる方法」について信憑性を持たせていることにも気付いて欲しい。

まさしく慧眼の光る著書が他にもあるので、そちらも気になったら読むといいのではないだろうか。

少数者と、些細なことが世界を変える

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バタフライ効果というものを知っているだろうか?

関連性のなさそうな出来事が実は他の大きな出来事を引き起こす要因になるというものだ。

例えば「中国で蝶が羽ばたけばアメリカでハリケーンが起こる」といったものや、「風が吹けば桶屋が儲かる」というような話だ。

しかしバタフライ効果を予測して引き起こすのは難しい。

例えば道路に落ちてるアキカンを拾ったら大金持ちになるぞと言われても、あなたは眉をひそめて通り過ぎるだろう。

しかし安心して欲しい。

マルコム・グラッドウェル氏が提唱する「ティッピングポイント」という概念は、もう少し関連性を絞って意図的に引き起こすことを目的としている。

そう、つまりこの複雑な「社会のツボ」を押すことで、あなたの狙いを大ヒットさせることができる。最小の努力で大きな結果を得るという事だ。

もちろん、最大の努力で極大の努力を得てもいい。

マッサージ師が肝臓を治すために足の先を強く押すように、あなたも同じことができるのだ。

ツボを押すために必要な3つの原則

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あなたの狙いを大成功させる、商品を大ヒットさせるために「ティッピングポイント」を押すのであれば、3つの原則に注意しよう。

バタフライ効果のようにランダムで予測不可能なものではなく、「ティッピングポイント」は狙って引き起こせる現象だ。

それぞれについて、簡単に説明していこう。

・原則1.少数者の法則-少数の影響力のある人間によって感染は広がる。

大ヒット、いわゆる流行はウイルスに近い。

人から人へと感染していくのだ。専門用語ではミームとも呼ばれる。(名前が付けられるほど一般化しているという事だ)

そして少数の影響力のある人間によって感染は広がると考えられている。

媒介者(コネクター)、通人(メイヴン)、セールスマンの三種類のタイプの人間だ。

コネクターは広い交友関係を持っていて、友人を作るのが人生の楽しみのようになっている人間だ。寂しがり屋で、常に誰かと接していたいと願っている。

メイヴンは、社交のための情報の専門家だ。人にお得な情報を教えて得してもらう事を生きがいにしている。こういう人達はコネクターと違って交友関係を持っているわけではない。

しかし代わりに、特異な能力を持っている。あらゆるお得な情報に精通していることだ。

例えばクレジットカードの機能比較を見て、頭が痛くなる人は多い。携帯のキャリア毎のプランや、保険会社のサービス内容の比較でもそうだ。電子レンジの機能について機種ごとに把握するのも至難の業だろう。

だがメイヴンはそれらについて最善の選択肢を知っており、それを相手に会わせてコーディネートできる。

つまり尋常ならざる情報通で、しかもそれを趣味でやっている人だ。

あなたの周りでもやたらと細かいことまで色んなことを知っている人はいないだろうか?

そういう人を見つけたら「メイヴン!」と叫んでやるといい。きっと喜ぶだろう。

セールスマンは、説得して行動をおこさせるきっかけとなる人である。

メイヴンと同じなのではないか?と思うかもしれない。

だが、メイヴンは「説得」しない。お得な情報や耳よりな情報を教えるだけだ。

相手がその選択肢を無視しても、一生懸命に説得したりはしないのだ。

そして大体の人は変化を嫌うから、メイヴンのアドバイスを無視する人も出てくる。

例えば「このフケ払い自動装置は世紀の大発明だよ!」とメイヴンに言われても、大多数の人は愛想笑いで済ますだろう。

どこで、いくらで、何ができるのか、情熱的に知りたいと言う人は少ないはずだ。

だがセールスマンは違う。

相手が興味の無さそうな表情をしていても、その相手にメリットがあると踏めば強く勧める。

ちなみに、このセールスマンは仕事でやっているのではなく、もちろん利害の絡まない個人だという事に注意されたい。

それは要するに、近所に住むお節介なオバサンだ。

彼女たちは相手が必要ないと思っているものでも、自分は役に立ったものなら熱心に勧めて購入するように促す。

そうして何人かは購入してしまい、商品の良さに気付くと、さらにその中の何人かがお節介オバサンに変身する。

こうしてウイルスのようにお節介オバサンは感染して広がっていく。

原則2.粘りの要素

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たくさんの人間にあなたの狙いを広めても、そこに粘りの要素がなければ効果は薄い。

右の耳から入ってきて、そのまま左の耳を通り過ぎてしまう。

つまり、頭の中に残るような粘りつく仕掛けは必要なのだ。

基本的な考え方は「情報を渡す時にさりげなく、だが有意義な変更を加えること」だ。

例えば、クーポン券の一部にアタリを書き入れた広告を出し、そのクーポンを見つけた読者はかなり得な賞品が貰えるような仕組みにした。

するとクーポンを注意深く見る人が増えて広告効果が増大した。

また大学で破傷風予防接種のパンフレットの反応率3%だったのを、大学の保健所の地図と受付時間を記すだけで28%に激増した。

だが大学生は、地図などなくても自分の大学の保健所の位置を知っているのである。

粘りのポイントは、繰り返すが 「情報を渡す時にさりげなく、だが有意義な変更を加えること」だ。

-ひとたびアドバイスが実践的かつ個人的なものになると、それは記憶に粘る-

引用:本文より

原則3.背景の力

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人間は周りの環境に大きく左右される。

例えば、会社の人間がみんなパズドラをやっていれば自分もやらざるを得ないという圧力を受けるし、上司がタバコを吸っていれば部下もタバコを始めたりする。

これは環境の力だ。それは犯罪のような大きな事件にすら影響するほど強力だ。

あなたの心の状態や考え方や信念は、意外なほど影響を与えない。

一般的に考えられているよりも人間は状況や環境など、その場の背景に影響を受けるのだ。

面白い実験がある。道で行き倒れている人を見たときの良心のテストだ。

実験で行動を唯一左右したのは「急いでいるかどうか」ということだった。その人の良心の有無の相関は少なかった。

急いでいるグループで立ち止まったのは10%、数分の余裕があるグループは63%だった。

敬虔な神父が、聖書の「人助けせよ」という話を聞いた直後の人ですらこの傾向は同じだった。

-言い換えると、この実験が示唆しているのは、行動の方向性を決めるにあたって、心に抱いている確信とか、今何を考えているかというようなことは、行動しているときのその場の背景ほど重要ではないということだ。「あ、遅刻だ」という言葉が、ふだんは憐れみ深い人を他人の苦しみに冷淡な人に変える-

引用:本文より

この本から何が得られるのか?

大きな変化は、些細な変化から起こせる可能性が高い。

ほんの小さなことを変えればあなたは成功を引き起こせるかもしれない。

無理だと思っていることも、本当は無理ではないという可能性を見つける。

この本の欠点

この本に書いてあることを実践しても確実に成果を引き起こせる保証はない。

あくまで一つの方法論で、成功確率を上げるためである。

ここに書かれている戦略だけをアテに行動するのは危険である。

書評まとめ

一つの戦略として「ティッピングポイント」という考え方を知っておくことで、戦略の幅が変わってくる。

必須とまではいかなくても、武器の一つとして備えておこう。

評価

満足