【殿堂入り】2500年以上読み継がれてきた最強の成功書<実践版孫子の兵法 著:鈴木 博毅>レビュー!

表紙

引用:アマゾン

〇真理は数千年の時を経ても変わらない

愛するあなたへ。

あなたは孫子を知っていますか?

知らない方のために説明しておくと、孫子は紀元前6世紀ごろに活躍した武将です。孫子はたった3万の兵で、20万の敵を打ち破って5戦5勝し、強大な楚という国を滅ぼしました。

戦争は兵士の数が勝負を決めると言われます。しかし6倍以上の軍勢を破った孫子は、神がかり的な名将だったのです。

そして何より恐ろしいのは、2500年も前に書かれた孫子の書物にいまだ現代に通じる教訓が書かれていることです。

実は孫子の兵法はビルゲイツ、孫正義、本田宗一郎といったビジネス界の成功者に熱狂的に愛されているのです。他にも数多くファンがおり、<孫子の兵法>は数多くのビジネスマンに参考にされています。

ちなみに明光電子の社長であり、社訓「会社を大きくしない」の著者十川正明氏も孫子の熱狂的ファンのようです。

では、なぜそれほど多くのビジネスマンに支持されるのでしょうか?

孫子の兵法は戦争で勝利する方法という以上に、目標を立ててそれを達成するための方法を抜き出しているのです。

戦争はどんなにうまく戦ったとしても、自分の部下の何人かは死んでしまう運命にあります。誰かの命を消費して目標を達成する行為がどれだけの重責かは想像もつきません。

しかも勝てばまだしも、負ければ国が滅ぶのです。自分の一存次第で全国民が奈落に落ちるかもしれません。そしてその犠牲は少しも報われる事はないのです。

しかも戦争はゼロサムゲームです。

自分が勝って敵も勝つという事はありません。自分が勝てば敵は負けます。敵が勝てば自分は負けます。勝者は常に片方だけ。あなたがどんなに優れていようと、そんなあなたの能力を相手が上回っていれば勝てないのです。

戦争に勝利するというのは、他のどんな物事よりも「勝利」という目標達成を厳しく求められる行為なのです。

その戦争に勝つ手段として「孫子の兵法」は最高の戦略書として今も研究されています。もしも今さら役に立たない書物であれば、2500年も使われ続ける事はなかったでしょう。

あなたがライバルに勝つために普遍の法則を知りたいなら、この<実践版孫子の兵法>を手に取らない理由はありません。

著者の経歴

鈴木博毅(すずき・ひろき / Hiroki Suzuki )1972年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。ビジネス戦略、組織論、マーケティングコンサルタント。MPS Consulting代表。

大学卒業後、貿易商社にてカナダ・豪州の資源輸入業務に従事。その後国内コンサルティング会社に勤務し2001年に独立。戦略論や企業史を分析し、負ける組織と勝てる組織の違いを追求しながら、失敗の構造から新たなイノベーションへのヒントを探ることをライフワークにしている。

著書に『「超」入門 失敗の本質』『「超」入門 学問のすすめ』(ダイヤモンド社)、『ガンダムが教えてくれたこと』『シャアに学ぶ逆境に克つ仕事術』『ウェルチ、ガースナー、ベスーンに学ぶ 「企業変革」入門』 (日本実業出版社)、『「空気」を変えて思いどおりに人を動かす方法』(マガジンハウス)、『実践版 孫子の兵法』(プレジデント社)などがある。

-こちらから引用-

究極のリアリスト思考が本質を見抜く

孫子は一言でいえば、究極のリアリストです。

非常にクールで、例え私が「バカ! アホ!」と罵倒しても、眉一つ動かしません。その代わり必要であれば、道徳議論をすっ飛ばして私を殺しにかかる合理主義者でもあります。

私がどんな人間であろうとおよそ関係ないのです。

そうする必要があれば、なんの感情も持たずに全力で殺しにかかります。

つまりこの孫子という人物は、あらゆる事に夢を見ない人間です。常に現実を見つめて行動するリアリストです。

これほど現実を直視した人物は他にいないのではないでしょうか。

例えば宗教の創始者などは空想といえば聞こえが悪いですが、目に見えない世界についてを語ってその思想を広めました。

孫子はそんな宗教の創始者に匹敵するほどの影響力があるが、やっている事は真逆です。

この世界の真理、容赦ない現実の法則を書き出してみせました。

そして過去「戦争で勝つか負けるか」「国を滅ぼすか滅ぼされるか」という時代は、そんな彼の特性を必要としたのです。

「勝てると思えば勝てる! 負けると思えば負ける!」といった根性論など孫子は一顧だにしません。

昨今の自己啓発といえば、まるで太平洋戦争当時の日本軍さながら根性論が支持されていますが、「そんなものでは勝てない」と孫子は言い切ります。

勝てない時は勝てない。勝てる準備をするから勝てる。

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」とは孫子の言葉ですが、敵と自分についてよく知っていれば100回戦っても勝てるという言葉です。

しかし、敵と自分について何も知らなければ100回戦ってすべて負けるという事でもあります。

至極当たり前の事なのに、その当たり前の事をほとんどの人ができません。

当たり前=普遍的な原理原則なのです。

大半の人は「当たり前」ができない。

読書大切さ

その当たり前の事がなぜできないのでしょうか?

当たり前に行動しているつもりでも、当たり前だと思っていた結果が得られない事があるからです。

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という精神で戦いにあたっていたはずなのに、99勝1敗してしまった。なぜ一敗したのか? もしかしてそこには自分の知らない秘密があるのではないだろうか? きっと秘密があるに違いない。その秘密とは? 知りたい!

というわけでどんどん原理原則から外れていくのが人間です。

いつの間にか、当たり前にできていた事すらできなくなるのです。

しかし、原理原則を理解する事が勝利への近道だ。

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」で99勝1敗だったとしても誰も知らない秘密は世の中にありません。しかし、他の当たり前の原理原則を守れなかったがゆえに敗北する事はあるのです。

戦争に勝利するという目標を達成するために必要な原理原則は一つではありません。考慮しなければならない事は複数あります。だから一つの原理原則に従っても負けることがあるわけです。

他の原理原則を間違えるからです。他の原理原則と照らし合わせれば、時にはいつもと真逆の行動をとらなければならない場合もあるのです。

だからあらゆるこの世の原理原則、普遍的な真理を体系的に学ぶ必要があります。そして柔軟にその原理原則に従って行動できるようになれば、あなたはきっとどんな目標をも達成できる術を身に着けることができます。

そして、戦争の勝利という究極の目的を達成する方法が書かれた「孫子の兵法」が、あらゆる目標に応用できるのは必然といえます。

戦争に勝利するという目標に比べればビジネスなど大した目標ではありません。何人もの人間を殺し、場合によっては国さえ滅ぼそうとする目標を立てるのが戦争なのですから。

果たして何万人もの人間を殺す計画を立てるビジネスがあるでしょうか?

大規模なリストラなど、戦争の行使に比べればぬるいでしょう。

私も「勝てない戦」をして勝てなかった経験

-勝利の見通しが立つのは、勝利するための条件がととのっているからである。逆に、見通しが立たないのは、条件がととのっていないからである。

条件がととのっていれば勝ち、ととのっていなければ負ける。勝利する条件がまったくなかったら、まるで問題にならない-

引用:本文より

勝つための条件が整っていなければ勝てません。それは当たり前の事です。

しかし私も勝てる見込みの薄いビジネスに全力を注いで、大敗北を喫した事があります。つまり赤字を垂れ流し続けて好転させる事ができなかったのです。

もちろん自分なりに色々と手を打ち、誰よりも働きました。

しかしそれでも個人の技術が問われる職種だったこと、業界自体が衰退傾向にあった事もあって私はそのビジネスから手を引きました。ビジネスというよりそれは夢でした。だからこそ果敢に挑戦しましたが、夢を叶えることはできませんでした。

落ちこぼれの私が次に行ったのが、「勝てる見込みのあるビジネス」でした。

赤字を垂れ流していた事業と同じだけの労力をかければ、収入はうなぎのぼりに増えていきました。

一方では死ぬほど働き、一方では段々と力を抜いていきました。なのに後者の方が収入が多く、死ぬほど働いていた時は赤字だったのです。

果たしてこの違いとは何なのか?

これが多分、現実なのでしょう。

勝敗は戦う前に決まっている

この本によれば「大きな勝利の90%はあなた以外の要素で決まる」と解説しています。

つまり自分がいくら努力しようと好転させられない事があるのです。努力で勝利を掴めるのは例外で、ほとんどの場合は勝負は始まる前から決まっています。

常勝を掴むために必要なのは戦う前の準備です。

絶対に勝てる相手に勝負すること。勝てる条件を整えてから勝負すること。

その見極め、準備の方法を孫子の兵法で学びましょう。

この<実践版孫子の兵法>を読んで自分の人生に応用すればあなたは一生を通して勝ち続ける事ができるでしょう。

この本から何が得られるのか?

目的を達成するために何をすればいいのか、原理原則を学べる。

人生を成功に導く現実的な方法論が書いてある。

この本の欠点

孫子の兵法はあくまで戦争で勝利するための書。もちろんそれをビジネスに応用できるように解説をつけてくれているが、それは著者の解釈ともいえる。きちんと自分の頭で正誤を考える必要があるだろう。

書評まとめ

人によっては人生を変えるほどの教訓を得られる。

まず一度目を通して欲しい。

点数

殿堂入り

最後まで読んでくれてありがとう。あなたが好きです。