愛するあなたへ、こんにちは。
ビジネス本ソムリエのナカガワ社長です。
実はビジネス本ソムリエと言いながら、いま読んでるのはこんな本↓
モンゴルの歴史です。
あなたもチンギスハンという名前は聞いたことあると思いますが、チンギスハンが興した国モンゴルについてです。
面白いかと言うと……面白くないです(笑)
登場人物の名前が覚えられません。馴染みなさ過ぎて頭に入りません。
なので少しずつ少しずつ読み進めています。
さて、面白くもないのになぜわざわざ読むのか?
それはモンゴルという国はトンデモないからです。
実はモンゴルは、地球の4分の1を支配するほどの大帝国だったことはご存知でしょうか。
東ヨーロッパから朝鮮半島まで、ユーラシア大陸はほとんど大部分を支配していました。
でもそんなに凄い国なのに、モンゴルと聞いてもふんわり大草原とチンギスハンと力士のイメージしかない自分。
しかし、本当は世界史上でも稀に見る大帝国だったと知って、興味がわきました。
かつてない大国を作り上げたチンギスハンという人物は一体どういう人間だったのか?
おそらくそこから何か学べることがあるのでは? という興味を抱いてこの本を手に取ったわけです。
……が、本の半ばより前にチンギスハンは死亡してしまいました(汗)
いま、いつの間にか子孫達の争いの話になっているところです。
薄々買う時にも気付いてましたが、これはあくまで、「モンゴル」という国の歴史本であり、チンギスハンの生涯を追ったものではなかったのです。
まずは小説ではなく、史実に基づいたモノを……と思ったのですが、チンギスハンという人物はある時期まではまったく表舞台に出てこなかったようです。
つまり、幼少期の話などはほとんど残っていないのですね。
この本では、モンゴルという一国の興亡を1冊に収めようという試みで、国の大きな流れを追いながら進んでいきます。
しかし面白くないながらも読み進めてしまうのは、歴史には普遍的な真理があると思うからです。
歴史は、人間がどのように組織化し、繁栄し、滅亡したかを様々なパターンで私たちに伝えてくれます。
規模の違いこそあれ、人間が集まってできたことでは国も会社も同じ。
運用しているのが人間である以上、一国を興すのも人間なら滅ぼすのも人間であることが様々な歴史を読むとわかってきました。
そして色んな歴史書に目を通していると、会社であれ国であれ、興隆から滅亡までには一定のパターンがあるように感じます。
パターンは1種類ではなく、何種類か存在します。
ザックリと読んだチンギスハンによるモンゴル統一の過程は、どことなくローマを彷彿とさせました。
敵を取り込んで大きくなるスタイルですね。
とはいえローマと全く同じというわけでもなく、そもそも私たち「農耕民族」にとって、モンゴル人の「騎馬民族」の生き方は、まるで別世界に感じました。
広い範囲を家畜を連れて転々と移住しながらも、実はそれが天候に左右されないために農耕よりも安定した生活を作る、というのは逆転の発想です。
私はなんとなく農耕が人間にとって一番大事な基本だという意識がありましたが、その根っこの部分ですら別のアプローチがあるというのは、「常識を再検討する」ための良い刺激になりました。
仕事や会社のあり方といったものに関しても、私たちが「当たり前すぎて変えようがない」と思い込んでいることも、実は他のアプローチがあるのかもしれません。
既成概念を壊す。
私の頭の底の方にあった小さな既成概念を、一つ壊してくれた本です。
モンゴルという国の風土、興隆までは読みました。
いまは子孫に受け継がれた後の成長期を読んでいます。
あとはモンゴルの滅亡が私の知っているどのパターンに当てはまるのか、あるいはまったく知らない未知のパターンによって滅ぶのか。
面白くもないのにこの本を読んでいるのは、その歴史の終幕を確認するためと言えるかもしれません。
あと、ほとんど読む人がいない本を読むのは知識の差別化になるので、意識して読んでいるところがあります(笑)
話題になった本、ベストセラーの本ばかり読んでいても他人との差別化にはなりませんよね。
誰も知らない知識。
それがうまく自分の仕事や人生にハマッた時、他の人に見えない【本質】や【未来】が見えることがあります。
その感覚を増やすために、コツコツと自分を磨くことが大切ですよね。
面白くはないですが、ユーラシア大陸最大の国の歴史を見届けようと思います。
あなたも一緒にユーラシア最大の歴史を見届けますか?
最後まで読んでくれてありがとう。あなたが好きです。